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避妊、去勢手術のすすめ

2023年04月03日

早期に手術を行う → 3ヶ月~4ヶ月

今まで一般に6ヶ月~8ヶ月と避妊する時期が提唱されてきましたが、様々な研究の結果から、手術をする時期はこれより早い時期3ヶ月~4ヶ月が良いとされるようになりました

理由としては、

動物に対して

  1. 6ヶ月~8ヶ月の時期ですと、初回発情がきてしまうことがあり、これにより望まない妊娠が成立します。特に猫は交尾後排卵動物ですので(精子があるところに卵が排卵される)妊娠率はほぼ100%に近いものとなります。
  2. 猫は受胎しなかった場合、発情の回帰がおこって数ヶ月間、持続発情の状態になることもあります。
  3. オス猫は男性ホルモンの影響で、なわばり意識が高まり、スプレー(尿かけ)が始まったり、外出してケンカによる膿瘍やエイズ、猫白血病への感染、交通事故等にあうことも少なくありません。避妊や去勢を行っておくと、また性格も穏やかになり、一緒に暮らしやすくなります。
  4. [乳ガンの発生]初回発情前に避妊手術をしておくと、乳腺腫瘍の発生を0%に近い状態にまで抑えられます。これが1~2回の発情後であれば、発生率は不妊手術をしていないメス犬の1/3あるいは、それ以上になります。乳腺腫瘍は、猫でほぼ悪性で、犬では良性:悪性が5:5です。また、乳腺は5対(10コ)あるので、1回目出たのが良性でも、2回目出たのが悪性であったということもあります。

手術に対して

  1. キズが小さくてすみ、出血が少ない
  2. 腹腔内脂肪がまだ沈着する前なので、手術部位がハッキリ確認できる
  3. キズが小さいので縫合も小さくてすみ、手術時間も短縮できる
  4. 薬も少なくてよい
  5. 動物の回復がとても早い
  6. 合併症がほとんどない

太っていると腹腔内脂肪が多量に沈蓄していて、手術がしにくくなります。また、発情中でも充血しているので手術がやりにくいです。