幹細胞培養上清による治療
2023年04月03日
幹細胞培養上清による治療をはじめました
幹細胞培養上清は老化や病気、けがによって弱った細胞の再生や回復を促すもので、様々な治療で活用されています。
幹細胞培養上清には、以下のような症例に対する効果の報告もあります。
幹細胞培養上清による期待される効果
現段階の治療として下記の症例などがあります。
その他、皮膚炎や疼痛、薄毛治療にも活用されています。
- 眼科、角膜障害にて治療中(角膜炎、角膜損傷)
- 老齢の多発性関節炎
元気に歩けるようになった - 肝障害
ホルモン異常があるので数値はあまり変わらないが非常に元気になった - 腎障害
腎数値の改善
幹細胞培養上清
幹細胞とは、自己のコピーを作る能力と様々な細胞に分化する能力(多分化能)を持つ特殊な細胞であり、多くの臨床応用が進められている、注目の治療法です。
それと同等の効果があるとも言われているのが幹細胞培養上清です。
幹細胞培養上清とは、幹細胞を培養した際に分泌される、成長因子・サイトカイン(※1)、エクソソーム(※2)などの成分を含んだ上澄みの液のことです。
本院で使用している幹細胞培養上清は。厳格な設備基準を満たした施設にて製造されています。
ドナーのスクリーニングの徹底や、培養する際には生物由来原料基準に適合した無血清培地を使用しており、劇物に該当する物は排除しています。
- ※1 成長因子・サイトカイン
細胞の成長増殖を促進するたんぱく質 - ※2 エクソソーム
細胞同士のコミュニケーションを担っているメッセージ物質
元となる細胞由来の性質を反映すると考えられていて、間葉系幹細胞が持つ炎症抑制効果、細胞増殖促進効果、血管新生促進効果などで、組織修復をするとも言われている
効果を発揮するメカニズム
- 細胞が分泌するエクソソーム、成長因子、サイトカインなどが周囲に存在している幹細胞にパラクライン※1的に作用し、老化や損傷などによって機能が低下した箇所に細胞を集めることによって組織再生を促す。
- 特定の限られた疾患に限らず、障害部位を探し当てて自発的にその部位に集積する「ホーミング」という能力も併せ持ち、損傷個所や疾患に対して修復、再生効果が期待できる
- ※1 パラクライン
細胞からの分泌物が、直接拡散し、より近くの細胞に作用すること