
2023年04月02日

痒みを起こす原因は様々です。
しかし、一番強いかゆみは、
- 疥癬
- アトピー性皮膚炎
といわれています。これに二次感染症である膿皮症やマラセチア性皮膚炎、食物アレルギーなどが絡み合って治りにくい状態を作り出しています。
皮膚のかゆみや異常を主訴として来院されたらまず、その原因をさぐります。
単純な痒みなのか?アレルギーなのか?他の病気との関連は?
具体的には、
- いつからか?幼少時から?2~3歳までに?大人になってから?突然なった?
- 季節性があるか?春~夏?秋?周年?
- 何処が痒い?背中?腰回り?顔周り?体の内側腹側?
- 外耳炎はある?繰り返す?たまに?
- 手・足のパッドの間は紅い?よくなめている?かんでいる?
- 痒みの程度は、どのくらい?
注意すればやめる?気がつくと引っかいたりなめたりしている?夜オーナー様が寝ていても体をひっかいている?
絨毯や畳みあるいは、抱っこされたとき顔をオーナー様にこすりつける?
などなど。そして皮膚チェックします。
カビ・疥癬・毛包虫・球菌などがあるか、いないか?
ホルモンの要因も皮膚と大変密接な関係ですので、血液生化学検査をします。肝臓や脂質代謝系・副腎ホルモン・甲状腺ホルモンなども調べます。
そして、それらがすべて除外されたときアレルギーの確定診断になります。
最近の動向ですが、免疫代謝系に働きかける治療が主流になっています。
すなわち今までのステロイドは、使うけどあくまでも激しい炎症を抑えるためにだけ使います。
決して連用しません。
連用のデメリットとすれば、多飲多尿・副腎の委縮・糖尿病の誘発・クッシングの誘発・他の感染症(膀胱炎・膿皮症の悪化・毛包虫の誘発・カビの誘発)が考えられますので連用は、しません。
炎症が落ち着いたら、免疫調整剤などの免疫に働きかける治療を開始します。
具体的には、アトピカ・ガンマインターフェロン・減感作療法です。
この中で今後主流となっていくのは、減感作療法になります。
アトピカ・ガンマインターフェロンは不均衡になったリンパ球のバランスを調節する薬で、減感作療法は、暴走してアレルギーを引き起こしている免疫系に対して抑制する力を持った免疫(IL-10など)の力を増大させアレルギーを根本から治療していく治療になります。
また、アトピー性皮膚炎は、皮膚の構造自体がアレルゲンを透過しやすい構造になっているため治療自体を効果的にするには、泡シャンプーや、皮膚の保湿などのいわゆるスキンケアがとても重要です
Blogでもアトピー性皮膚炎の減感作療法について、治療前、治療後の写真を交えてご紹介しています。ぜひご覧ください。